2013年度の予算案が先月20日に下院で可決された。歳出は2兆4,000億バーツ(約6兆円)で対前年度では約20%の増加となっている。
政府は治水事業費の増加等で止む終えないと説明しているが、一方では法人税を30%から23%に引き下げた事もあり、何としても税収の増加を図らねばならず、国税、関税当局にかなりの圧力が掛かる事は容易に推測でき、進出している日系企業群は、社内体制の強化に注力し、当局に対する万全の体制を敷く必要がある。不当な言いがかりに対して毅然とした態度で臨み、的確な論陣がはれる体制作りが各社に求められていくと考えている。
好調のタイ経済を反映してか、最低賃金の上昇で国民の給与が上昇した為か、新車の売り上げが絶好調で、今年の販売台数は昨年比50%アップの120万台と予測されている。
おかげで、悪名高きバンコクの交通渋滞は益々酷くなり、都心では深刻な駐車場不足が叫ばれている。さらに面白い事に、最近都心では紙のナンバープレート付けて走っている車を見かけるようになった。タイでは新車登録時、正規の白色のナンバープレートがおりるまでの仮ナンバーとして、赤色のナンバープレートをつけるのだが、どうやらこの仮ナンバーが不足するという需要過多の現象が起きているようである。当然、白色のナンバープレートも数が足らなくなることが予想されるため、タイ文字2つ+数字4桁であったナンバーを、更に一桁増やす事が決定した。
好景気に沸く嬉しい話ではあるが、交通渋滞/駐車場不足を考えると、喜んでばかりでは居られない状態となって来た。タイ政府は更なる道路網の整備、拡大に取り組んで欲しいと願っている。