もう1か月以上前のことになるが、大変嬉しい事に、元旦の新聞の第一面に愛犬二匹を従えたプミポン国王のお写真が掲載された。カジュアルなお姿で、大変お元気そうなご様子を拝見でき、国民一同もさぞや喜んだ事と推察している。
短いがコメントも述べられた。昨年12月5日の国王誕生日式典の時と同様に、やはり“赤vs黄”の対立を一番懸念されているのか、国民はお互いに思いやりを持つ事、お互いに助け合うことを強調され、すべての国民がこれを行えば国家は一丸となり、安定が確保され繁栄は約束されたものになろう…と結ばれた。また多くの人々が誕生日式典に参列し、祝ってくれた事に謝意を述べられた。
洪水対策やバラマキ政策の関連より、国税当局には歳入のアップを計る様、政府関係者から強い圧力が掛かっているが、その反動で、当局はBOI(投資委員会)に対し、失業率も1%を切る状況で、進出各社が人材確保の困難性を訴えている状況下、新規参入企業に法人税免除の恩典を与えている事は問題であると、公の場所で善処を訴えていた。
周辺国からも、既にタイは先進国の仲間入りを果たしたと公言しているのに、未だにBOIによる誘致奨励策は承服しかねると、意義の申し立ても頻繁に起こっていた。
これら圧力より、BOIも重い腰を起こし、今般セミナーを開催し、投資促進権の付与を約100業種に絞り込む等の対応策を発表した。
今回の特徴は、税制面の恩典をタイの国益に繋がると考えている、医療/製鉄/自動車関連/半導体/バイオ/インフラ・物流/代替エネルギー/研究開発/食品/観光/福祉・映画/航空・船舶等に限定していく意向である。