このところ、乾期のはずのバンコクで雷雨があったりと異常気象を感じているが、地方では旱魃被害の報道が入り出した。77県の内の29県が災害地域に指定され、3500億バーツの予算を今後活用していくとのインラック首相のコメントが発表された。
全国の貯水量は対前年16%のマイナスで北部のダムでは水位が49%まで低下している。農家には栽培面積を拡大しない様、求めると同時に、東北部には農業用水の供給中止地区も発生した。
また、日本と同様にタイにも停電の可能性が報じられている。タイ国内の発電量の約70%はミャンマーから供給されている天然ガスに依存しているのだが、今般、4月5日から15日まで、供給パイプラインの整備を行うため、一時供給をストップするとミャンマー政府から通告された。タイ発電公社やエネルギー相は、大型企業への減産依頼や、重油・軽油による発電量のアップ等対応策を指示し、停電の回避を模索しているが、バンコク都内と南部に於いては停電の可能性が高まり、一部地域で計画停電を実施するとの話まで出て来ている。好景気に水をさすようなことが事態にならないよう願っている。