タイも日本他を見習ってか、2兆バーツ(年間の国家予算に匹敵)もの借り入れ法案を閣議了承した。これは交通整備や大型社会インフラ整備等に必要な公共投資費用としている。
財務相は、この様な巨額の借り入れをしても、公的債務比率は規制値であるGDPの50%を越える事は無いと力説している。国内の銀行からの借り入れで賄う計画で、50年間で完済するとも説明している。また10年後には、国民一人当たりの所得を倍増させるともしている。
何故今のこの時期にかくも巨額の借り入れを行うのか…、目下絶好調のタイ経済だけに“何故いま?”と疑問視する声も多い。
経済成長にはある程度拍車は掛かるのではあろうが、贈収賄の問題がまた発生する事を懸念すると同時に、政府が打ち出の小槌で生み出したお金ではなく、あくまもでも国民がいつかは 負担するものである事を認識すべきとの当然の論評も出ている。9月の国会成立に注目したい。