タイの著名な社会批評家が講演で、“タクシン元首相は、出そうで出ない苦しい便秘のよう。いつかはその状況を抜け出せるが、タイを苦しめる困った存在だ”と語ったことが話題となっている。
タクシン派と反タクシン派の根強い対立についても各々の矛盾点を指摘し、“草の根の人々の代表であるはずの赤組は、なぜ支持政党のタイ貢献党に権力の分散を求めず、そしてまた、なぜ政府の人気取り政策の是非を議論しないのか”と赤組の首尾一貫しない活動を批判しつつも、一方において、反タクシン派の黄組に対しては、“国民への権力分散を受け入れるべきで、それこそが国民和解をもたらすのだ。理解して欲しい”と述べると共に、既得権を握るエリート層への、“狭い了見から脱し、あなた達自身が近代化すべきだ”との注文も忘れなかった。