1月13日、日本人会から珍しいメールが携帯電話に飛び込んできた。“外国のテロリストがバンコク市内の観光スポットで攻撃を実行しようとしている可能性がある”と米国大使館が注意を呼び掛けているという内容であった。そしてその翌日には、警察が空港でレバノン人の容疑者を逮捕したとの報道が流れた。さらに、容疑者の自宅からは多数の武器や弾薬が見つかったため、さらに危険人物が潜伏していないか、引き続き警察が捜査中との事であった。人々は皆冷静で、結局何事も起こらなかったが、年初から何とも物騒な話である。
この騒動の標的は、アメリカ人とイスラエル人との事であるが、あるタイ人に“何故タイで?”と問いかけると“それは現政権が非常にひ弱で、警護も手緩いと思われているからだよ”と皮肉を込めた回答が返って来た。