アジアの"いま"

辻本 浩一郎
2012/02/01 10:19
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1月11日、2日間の日程で訪タイ中の枝野経産相がインラック首相と会談した。なぜこの時期に?との感じを受けたが、主目的は洪水で被害を受けた日系企業への支援と再発防止のための抜本的な対策を求めるためだった。枝野氏は会談に先立って、洪水被害に遭ったナワナコン工業団地の日系の工場を視察している。再開にこぎ着けた工場はまだ一部に過ぎない現状を見て、再発防止のため専門家の派遣や被災状況を迅速に把握するシステムの必要性を強く感じたというが、一方のタイ政府は、日本からの援助により堤防の構築や貯水池の整備等が進む事に期待している様であった。

その後の記者会見で、インラック首相は、目下タイの貿易高はアセアンの中では2位であるが、世界では17位の位置にある。これを2020年までには10位以内に上げる自信があるとぶちまけた。大変結構な事であるが、その背景には日本からの強力な各種支援を期待している事実があるであろうとも感じている…。

辻本 浩一郎
コンサルタント

M&A Advisory Co., Ltd.
Executive Manager


バンコク在住14年、タイにおける日系企業のビジネスを、進出支援全般を含め、特に法務、労務、会計・税務の面でコンサルティング、サポートしている。

M&A Group : http://www.m-agroup.com/


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