アジアの"いま"

鈴木 博
2014/03/26 14:59
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独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、3月17日にカンボジアの首都プノンペンのラッフルズホテルで「バイオマスを利用したエネルギー・環境技術実証開発プロジェクト」の成果報告セミナーを開催しました。セミナーには、スイ・セン鉱業エネルギー大臣、隈丸優次日本大使、古川一夫NEDO理事長他、多数の関係者が出席しました。

 

この事業は、カンボジアの農村地帯の精米所に低コストでコンパクトな省エネ型籾殻分離システムを含む、籾殻を使ったバイオマス発電環境システムを導入し、精米品質の向上、精米所への電力の供給、発電燃料として使った後の炭化した籾殻(燻炭)等を耕作地の土壌改良剤(肥料)として利用することによるコメなど農作物の増産の3つのベネフィットを同時に目指すものです。2011年11月から2013年3月まで設備の建設等の実証事業が行われ、その後2013年3月からは、カンボジア国内でのシステム普及に向けて、技術者の育成セミナーの開催や地域住民への燻炭の無償提供や営農指導などのフォローアップ事業が実施されました。

 

なお、セミナーに先立ち、スイ・セン鉱業エネルギー大臣から古川理事長にカンボジア王国「友好勲章」が授与されました。

 

NEDOの新聞発表
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100257.html

ブログ「カンボジア経済」2013年3月26日「NEDOカンボジアでもみ殻ガス化発電の運転開始」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/15b8262988188b19d23b46ee6bd24698

鈴木 博
コンサルタント

カンボジア総合研究所
CEO/チーフエコノミスト


東京大学経済学部卒。海外経済協力基金、国際協力銀行等で途上国向け円借款業務を約30年。2007年からカンボジア経済財政省上席顧問エコノミスト。2010年カンボジア総合研究所設立。日本企業とカンボジアの開発のWin-Win関係を目指して、経済調査、情報提供を行っている。

ブログ「カンボジア経済」 http://blog.goo.ne.jp/cambodiasoken


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