先ずは、いきなりで恐縮であるが、
『無茶苦茶すると撃たれますよ』
と強くお伝えしたい。
製造業では日本人は今まで「改善」「改善」で血路を開いてきた歴史と、ノウハウを蓄えており、当然ながらタイに進出してからは、それを余す事なく活かして行きたいと考えるだろう。
当然、最初は上手く行かず、失敗をし、その指導をして行く事となる。
そこで、タイ人の労働者が何か問題を起こした場合、その「叱り方」に最大限の注意を払わなくてはならない。
例えば、日本と同じ感覚で業務の途中で失敗をした社員に「馬鹿野郎!」と怒鳴りつけたりするのは厳禁である。タイ民族は誇り高く、人前で辱めをうけるのをとても嫌う。(日本人は、そう言った事が当たり前でも、タイでは当たり前でなく、それどころか、公衆の面前で罵倒された、辱めを受けたと言う感覚である)それが原因で殺人にまで発展することもある。裁判になった際に、「人前で侮辱された」と言うことが情状の理由となり得るほどである。
では、どうするかと言うと、一人一人個室に呼びつけて、そこで叱る。つまり、他人の目に触れない所で叱る必要がある。
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日常接するには気さくだが、誇り高いタイ民族
余りプライドを刺激してしまうと、銃で撃たれると言う事もある。銃は3万バーツ程度(約10万円)で簡単な申請書一つで簡単に買える。また、撃たれたり、刺されないまでも、通勤用の社用車をボコボコに潰されたりする事はあたりまである。
プライドが高いと言う点に関して更に言及すると、タイは完全なる学歴社会である為、高学歴のスタッフはそれだけで自分は偉いと錯覚している人がいる。こういった人間は実力を伴わないことが多いので、実力主義的な査定にするとすぐに会社を辞めてしまう。
また一方で、タイはコネ社会であるため、学校繋がりで契約に結びついたり、親が権力者だったり知人縁者にコネクションがある場合にはそこから契約に繋がる事もある。(コネクションで業績が上がった数少ない例を除けば、学歴が業績とリンクはしないケースが多い)
以上を踏まえて、タイ人スタッフによく仕事をやってもらう為にはどうすれば良いだろうか?
一つとしては、みんなの前で大いに褒める。例えば、朝礼の時など、みんなが見ている前で「彼の仕事のおかげで業績が拡大出来た」と社長自ら表彰すると、逆にプライドを刺激されて良い仕事をする。ただ、その際には金一封や、昇給の内示などを忘れずに。成果が上がった場合、それに伴う利益を給与などで分配しなければ、つまり実利が伴わなければ、正の連鎖として続かないので、そこはご注意を。
次は、必ず日本人の上長が仕事のやり方を指導し、それを注意深く見守り、途中で修正指示を出すなど、細かく指示を出してやる事。これが重要である。仮にMBA(経営学修士)をとっている様なスタッフにも細かくケアをする事により大幅に業績アップを期待出来る。
基本的に自営業を行っているタイ人や経営層を除くと、スタッフは職権が決まっており、その職権の範囲内での業務しかしない。独創的な業務提案や、業務改善案を出す事はタイ人にとってはあまり得意ではない。よって、その部分を日本人がカバーする事によってうまく回ってくる。日本の職人気質も長い間指導・注意をする事によって、タイ人に十分伝わる様である。飽きっぽいタイ人にはそこまで我慢強く指導が求められる所である。
そして、口を酸っぱくして「改善」「改善」としていき、タイ人の口からこの言葉が出る様になったら、ほぼ日本人と同じだけの事が出来る様になったと思ってよく、仕事が任せられる状態である。ただ、定期的な抜き打ちチェックは必須である。なれてくると手抜きをすると言う側面がどうしても出てくるので、うまく回り始めたら、何時でもチェックだけはしているんだ、と言う姿勢は見せないといけない。
今回は、タイ人のスローな生活とプライドについて触れたが、次回は、また別の観点からタイ人と仕事をする際に気を受けなければならない事などを話して行きたいと思う。